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“暗号化されたグラフィック絵画”

スポレート・アルテ・イン コントラ・ヴェネツィア・ パラッツォ・ロタ. イヴァンチッチ ― ヴィットリオ・スガルビ コーディネート監修

トモコが織り成す熱心で細密な「暗号化されたグラフィック絵画」には、彼女の無意識 で深い現実や目を開いたままの夢想から引き出されるアルファベットコード化された独自の言 語を持った洗練された表現力があります。空想と発明は、存在に対する基本的な質問への答えを求めながら、曲折模様が自由に羽ばたき空想できるような複雑な回路や複雑な円形のラビリントを作り上げながら、世界を熟考し熟考させるための折衷的な解決策なのです。
強く、鮮やかな想像力から生まれ用いられる形は、ユニバーサル宇宙汎神論の次元に詰め込ま れた感情や神秘的で空想的な夢のビジョンが創造されるような、題材が思考と密接な共生関係で結ばれている強力で一貫性のある設計的なデザインをもとにして生まれます。そこに映し出 される画像は、トモコとしての存在の一次根であり、芸術を生み出し芸術を行うトモコの本質 である東洋起源に基づいた存在の歩みにも見て取れます。
トモコにとって絵とは、すべてが結合し、視覚的で美的なインパクトの中で一つとなる空間のことです。正式な原理としての画像の合成は、画像の一体的で全体的な構造の中に、明確かつ 説得力のあるシナリオがあり、作品の切り取られた様々な瞬間によって創造され、明瞭に切 離された接続関係によって、均質なユニットの構成に切り替えられるのです。彼女が生み出す ものは、芸術的題材の本質的な意味を段階的に取り戻すことに向けられています。視覚的で形 式ばらない概念や抽象的で客観的な配列の表現の中で、それが自身の主観での思想と表現のカテゴリとなるのです。トモコにとって、想像の世界のものを視覚で捉えられるようにすること、 明確に定義され区切られた空間に収めることが、生きるということ、「別の空間」を満たすということ、謎めいた魅力の雰囲気に囲まれているということなのです。異なったつなぎ目がバランスの取れた均衡の中でまとまり絡み合い、「絶対的で優れた美的感覚」をもって再びつながれる、コミュニケーションにおいての一種の個人的なセオリーで彼女の作品を調和することができるのです。実際的でないけれども実現可能な方法で空間を図る。彼女のそれは、時空間が存在しない知覚とともに最小限で本質的で抑制された色の変化に導かれた動きとともに次元 的で組織的、液状で、流体、そして、動的な形状です。
黒と白の遊びや光と影に反射するグレーの組み合わせに基づいた色のニュアンスは、視覚的な 形にアイデアを反映し、考えられた画像とその再現の違いを減らすのに役立っています。思考の模倣衝動を元に戻し、それを切り出しながら、また、持ちうる感受性の予見と作品を見る人との共有性を超自然的な次元から温存しながら、構文的なリズムの著しい変化に長けた特別なコミュニケーション言語の上になりたつ基準と原則に従っているのです。絵に表現された思考は、 合理的な順序の中で、独自の形状を構築する内省的な心理の支配によって懸濁し、常に裏表逆に出来る進化する過程の中で有形思考になります。
コメント: エレナ·ゴッリーニ  ヴェネツィア、2014年9月

  2014  /  批評  /  Last Updated 6月 7, 2017 by developer  /